防水工事・長尺シートについて
大事なお家守りましょう!!!
【長尺シート】
長尺シートとは主にマンションなど廊下や階段で使われている 【防滑性ビニル床シート】のことをいいます。
近年、既存のコンクリートなどの床面から長尺シート貼りの床にしたいとの要望をたくさんいただきます。
メリット
1【機能性に優れる】
一番は、遮音効果。長尺シートには厚みがある為、床面を歩く衝撃音が緩和されます。また表面に凹凸がある為、防滑性能に優れ滑りにくくなっています。
2【掃除が楽】
汚れにくい素材なのでとても手入れが楽です。共有部分はもちろん、専有部のバルコニーでもメンテナンスのしやすさが人気です。
3【デザインの自由度が高い】
様々なデザインのシートを用途に応じて選ぶことができます。硬質の質感も出しやすく高級感や表情も増します。
4【耐久性】
多くの人が歩く事や土足で歩くことを想定しているので強度が強く、長期間ワックスを掛けなくても良い物も多く存在し日々のメンテナンスが少なくなるのも利点です。
デメリット
【コストが高め】
機能性に優れる長尺シートですが、その分素材の手配や施工にかかるコストが高くなる傾向があります。
そもそも長尺シートは、ホームセンターではあまり取り扱っておらず一般市場にあまり出てこない分、素材そのものの価格も高いというわけです。さらに長尺シートだと、物によってはある程度の面積以上の発注がないと購入できないものもあり、小規模な住宅では導入しにくい場合もあります。
工事コストも多めにかかり、全般的にコストが高めになりがちです。
防水工事とは
防水工事は建物の大敵の「水」から守る工事
防水工事の大きな目的は、名前のとおり水が建物の内部に入り込むのを防ぐことです。
しかし、新築時に防水工事を施していても、経年劣化で効果が薄れていくことは免れません。定期的に点検とメンテナンスをして、漏水を予防していくことが大切です。また、万が一建物に漏水が見つかったら、すぐに防水工事をして建物を守る必要があります。
その他、建物に防水工事を施す目的は大きく分けて3つあります。
どのような目的があるのか確認しておきましょう。
1.建物の強度を保つ
防水工事の目的のひとつは、水が建物の内部に入り込まないようにして、建物の強度を保つということ。漏水は、建物全体の耐久性を著しく低下させます。
水が建物の内部に入り込むと、木造では建物を支える柱や梁が腐ってしまいます。
また、コンクリートは中性化して鉄筋に錆が生じてしまい、そうなると強度がどんどん弱くなってしまうのです。
定期的なメンテナンスにかかるコストを抑える為にも、最初にしっかりと防水工事を行っておくことが重要です。
2.建物の外観や内観を保つ
木造かコンクリートかにかかわらず、雨水は建物内外のさまざまな部分に染みや変色を生じさせて見た目を損ねます。
防水工事を行うことで、経年劣化を防ぎ、美観を保つことができます。適切な防水工事は、建物の美しさや機能を保ったまま保全する上で、非常に重要な役割を果たしているのです。
3.アレルギーの原因となるカビを防ぐ
目の届かないところで漏水していると、知らず知らずのうちにその周辺でカビが発生し、ぜんそくなどのアレルギーを引き起こすこともあります。
防水工事は、将来にわたって安心・安全に建物を使い続けるために欠かせないものなのです。
【防水工事を施す場所や目的に合わせた防水方法を】
防水工事は大きく分けて5種類あり、工事場所や目的に合わせて適切な防水方法を選択します。
【ウレタン防水】
ウレタン防水は、防水工事の中でも最もスタンダードな方法です。防水層が軽いので建物に負担がかからず、定期的なメンテナンスで水や雨、雪、紫外線などによる劣化から長期にわたって施工箇所を守ることができます。複雑な造りの場所でも、シームレスで美しい見た目を形成できることもメリットのひとつです。
【アスファルトシート防水】
アスファルトシート防水は、ビルやマンションの屋上、一般住宅における平面状の屋根などで多く採用されている防水工事です。アスファルトに合成繊維不織布を含ませて作った防水シートと下地を熱で密着させるため、耐久性に優れています。ただし、シートを熱して溶かす際に、においや煙が生じるため、周辺への影響を抑えながら工事する必要があります。
【FRP防水】
FRPとはFiber Reinforced Plasticsの略称で、繊維強化プラスチックのことです。FRP防水では、ポリエステル樹脂を塗布してからガラスマットを貼りつけ、防水用ポリエステル樹脂を染み込ませて硬化させます。
アスファルトシート防水と同じく施工ににおいが出るものの、軽量で強靭なのが特徴。耐酸性があり、酸性雨や紫外線から建物を長期的に保護することができます。
【塩ビシート防水】
塩ビシート防水は、塩化ビニールシートを下地に貼りつけていく防水工事です。耐久性もあり、耐摩耗性もあるので軽歩行が可能なのがメリットでしょう。既存のシートが傷んだら、そのまま塩ビシートをかぶせて使用することもでき、低コスト・短期間で防水できる優れた方法のひとつです。
ただし、シートを貼りつけていくため複雑な形状の下地ではきれいに施工できない場合がある、衝撃に弱いといったデメリットがあることも知っておく必要があります。
防水の種類
種類 耐久年数
ウレタン防水 10年
塩ビシート防水 15~20年
(シートの素材による)
ゴムシート防水 10年
改質アスファルトシート防水 15~20年
FRP防水 10~15年