屋根工事について
屋根工事
1【葺き替え】
屋根の葺き替え工法は既存の屋根材をはがし、新しい屋根材に張替える工法です。
屋根材だけではなく、下地である野地板や防水シートも取り換えます。
屋根の葺き替えは、屋根材と共に下地も全て新しく取り替えるので、屋根の機能が全て新しくなります。そのため、家そのものの寿命を延ばすことができます。
ですが、屋根材と下地をすべて取り替えるため材料費、施工費共に高額になります。
また、撤去したあとの屋根材などを処理する際、廃棄物処理費用がかかります。
既存の屋根がアスベストを含むものですと、さらに高額になります。
解体工事を行うと粉塵が飛散するため、アスベストが飛散してしまう恐れがあり特別な対策が必要です。
2【重ね葺き】
重ね葺き(カバー工法)は、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工する工法です。
既存の屋根に新しく屋根材をかぶせるので、基本的に廃材を処分する費用や、撤去する費用がかからないので安価で施工できます。
新しく葺き替える際に、一般的に金属製の屋根材を使用するので屋根の耐久性が向上します。
既存の屋根がアスベストを含む屋根材でも、アスベストが飛散する心配がありません。
既存の屋根材や、屋根の下地が腐食して劣化が激しい場合は、釘が打ち込めないのでカバー工法はできません。
カバー工法は葺替えと比べ安価で耐久性を上げることができます。
屋根が二重なので、万が一雨漏りが起きてしまった際に原因の特定が難しくなってしまうことがあります。(基本的にはカバー工法が原因で雨漏りはしません)
次にメリット、デメリットについてまとめました。
葺替え工法
●メリット
1. 軽い素材の屋根に取り換えて耐震性を上げることが可能。
2. 下地の補修やメンテナンスができる。
3. 外観のイメージを変えることができる。
4. 次回のメンテナンスまでの期間が長くなる。
●デメリット
1. 大規模な工事のため費用が高い
工期が長い。
2.廃材が出るため処分費がかかる。
3.工事中にチリやほこりが発生する。
カバー工法
●メリット
屋根を交換する際の騒音やホコリがない
工期が短いためご近所トラブルになりにくい
既存の屋根とあわせて二重構造になり、防水性や断熱性などがアップする
●デメリット
1. 瓦屋根にほぼ対応することができない
2. 屋根全体の重量は増える(現在は改良された軽量の屋根材が多い)
3. 下地が劣化もしくは破損している場合はおこなえない(下地が完全に腐っており乗る事も不可能な場合など)